2017-02-29 Guns N' Roses「 Not in This Lifetime... Tour 」@さいたまスーパーアリーナ 

世の中コロナウイルスでてんやわんやで、緊急事態宣言が発令されて、挙句の果てに総理が「マスクを各家庭に2枚配りまーす」なんて宣言して、全国民がズコッーってなったりしているご時世ですが、暇なので当時書いたメモを元に記憶を辿りながらライブレポートでもまとめようかなと。

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Setlist:
It's So Easy
Mr. Brownstone
Chinese Democracy
Welcome To The Jungle
Double Talkin' Jive
Better
Estranged
Live And Let Die
Rocket Queen
You Could Be Mine
You Can't Put Your Arms Around A Memory 
Attitude 
This I Love
Civil War
Coma 
Slash Solo 
Sweet Child O' Mine
Yesterdays
My Michelle
Wish You Were Here 
Layla 
November Rain
Knockin' On Heaven's Door
Nightrain


encore:
Sorry
Patience 
The Seeker
Paradise City

約20年間近く喧嘩していたおじさん達のライブを観てきました。

今までガンズは2回ほど観る機会に恵まれたんですが、2007年と2012年はどちらもオリジナル・メンバーであるアクセル・ローズ御大一人+仲間たちという形で皆が思い浮かべるような5人のキレッキレのガンズというイメージとはまた違った様相を呈していたのでした。

(もちろんアクセルが急にコーンロウになったりギタリストが3人も居たガンズも大好きなんですが...)

今回ツアーでは、アクセルに今までガンズを支えてきたフランク(dr)、デイジー(key)、リチャード(g)にオリジナルメンバーである、スラッシュ(g)、ダフ(b)が加わり、そこにガンズ史上初のバンドメンバーとしてメリッサ・リース(key)という女性のメンバーが加入するというラインナップでした。イメージとしては90年代の大所帯のガンズとったところでしょうか?

 

もともと、それまではクリス・ピットマンという男がチャイニーズ・デモクラシーの楽曲を再現する為にシンセサイザーや音響効果の部分をライブで担当していたのですが、(ただチャイニーズ・デモクラシー以外の曲では、かなり暇そうに突っ立ていた印象しかない)オリジナルメンバー復活の話が出るやいなや、SNSでアクセルのことを「地に落ちた金の亡者め!って言ってみたり「ごめん...言い過ぎた」的なことを一通りやった後に未払いの金やらなんやらで訴えたりしてお役御免になってしまったんですね。そこで、白羽の矢が立ったのが、バケッドヘッドと共作でアルバムを出していたメリッサ・リースだったのではないのかと勝手に妄想しております。

 

そんでここからライブレポートという名のおぼろげな記憶の列挙になるのですが、会場につくなりガンズすげーと思ったのが、さいたまスーパーアリーナがスタジアム仕様で天井が一番高いところまで上げられており、天井付近の席まで人が埋まっていたことかもしれない。今までメタリカラウドパークなどで何度も会場には来たものの、ここまでフルで埋まっているさいたまスーパーアリーナを観たのがこれが初めてだったりする。

 

この日は前座にベビーメタルがラインナップされており、スラッシュ側の2列目にスタンバっていたのですが、お隣のお兄さんはおそらくベビメタの写真撮ろうとこっそり一眼のすごいレンズをお持ちの方で、内心「モッシュで確実に死ぬだろ」と思っていたのですが案の定、ライブ開始0.2秒ほどでご退場。その後ツイッターでレンズを没収された上にモッシュで死にかけた旨を某所で拝見し静かに合掌をしました。

 

ガンズ開始まではクイーンの2ndアルバム「QueenⅡ」がループしており、「確かこのアルバムはアクセルが大好きな作品の一つとしてあげてたような...」などと思いを馳せ、最前列特有の割り込みや周りのギスギスした雰囲気から現実逃避をしていると、スクリーンにはガンズのおなじみのロゴがどーんと映し出されたと思ったら、「Tokyo!! Banzai Mothe fucker!! from Hollywood Guns N' Roses!!」と92年の東京ドームとまったく同じのアナウンスに感涙。

 

「It's So Easy」ではおなじみの中指を立てるアクセルとダフの姿を拝み(もちろん一緒にFuck Off!!しましたけどね)「Estranged」では、MVの冒頭で印象的な辞書の書面?がスクリーンに映し出されアクセルが物憂げな顔で「You can fool yourself...You came in this world alone...Alone」と歌えば後ろですらスラッシュがガニ股でゴールドトップのレスポールを掲げながらギターを唸らせる訳です。

 

ステージセットもどことなく90年代のセットを思い起こさせるようなデザインになっているものの、スロープにはLEDのスクリーンがセットされており全体的なまとまりとしては、モダンだなという印象。ドラムライザーの階段にアクセルが腰をかけ、伏し目がちに歌う姿は、「ほっほっほ本物だ!!!」と感動せざる負えない。一時期コーンロウになってみたり、ハルクホーガンみたいな口ひげの伸ばし方をしてみたり、かなりの迷走がありましたが、目の前におわしますのは紛うことなき、あのアクセル・ローズ御大なのだなと痛感。が、その感動も過ぎ去らぬうちに、アクセル御大がお召になっていた(上部に貼り付けた筆者の写真を御覧ください)スター錦野スタイルの袖口にヒラヒラがついたレザージャケットには盛大にズッコケましたけどね。

 

なにより嬉しかったのは、ジャパンツアーが5公演あったうちの、さいたまの2日目だけが「Yesterdays」をやったのです。全米ツアーでもなかなかプレイさておらず、それはひとえに、ベースとなるセットリストはあるものの、それとは別にアクセルの気まぐれセットが存在しており、アクセル御大の機嫌、会場の雰囲気、喉のコンディションなど精査に精査を重ねてはじめて、それらの曲はプレイされるのである。持論としてツーデイズある公演は2日目のほうが良い論を持っているので(レアな曲がセットされやすかったり、音響がよくなっている可能性が高いという眉唾な理論)曲冒頭の「いえぇすたでぇえ〜〜〜い」が聞こえた瞬間、心の中でガッツポーズをした。

 

と、まぁ、2時間感動しっぱなしで涙腺はスプリンクラーのような状態になってしまってほぼ上記のことぐらいしか書けることがなくて、これをライブレポートと呼んでいいのかは怪しいけれど、ツアータイトルである「Not In This Life Time」はアクセルがファンに「いつ再結成するの?」と問われた際に「生きてるうちはないわ」と発言したのが用いられているわけで、これは2000年代のアクセル御大一人のガンズを知っている人であれば「当然だわな」と思うのが普通だったのです。しかし、奇跡というか、アクセルの気まぐれによってそれが実現したわけで、(イジーとハラキリおじさんことスティーヴンは実現しなかったけどね)それがこの、日出ずる国、極東になななんと、5公演も....本当にありがてぇ話だなと今振り返っても思うわけで、ありがとうアクセル、ありがとうクリエイティブマン!!コロナに負けるなクリエイティブマン!!ラウドパークを復活させろクリエイティブマン!!我々は待っているぞクリエイティブマン!!